2014年6月4日水曜日

ストーリー考察(1)・「天外魔境Ⅱ 卍MARU」・第1回~エンディングで生き返った人たち~

あまり「イース」の話が続くとしつこいでしょうから、ここらでブレイク。

さすがに人生を変えたとまでは行きませんが、それなりに私に影響を与えてくれたゲームにPCエンジン(SUPER CD-ROM2)「天外魔境Ⅱ 卍MARU」(以下、「天外魔境Ⅱ」)が挙げられます。

このゲームもいずれその魅力を存分に紹介したいと思いますが、今回はちょっとストーリーに関する考察をしてみたいと思います。って、いきなりエンディングの話かよ !

以下ネタバレ。

エンディングのマリ様のセリフから引用。

ヨミに 奪われた
お前たちの大事な人を
できるだけ たくさん
心の中に 思い描くのです

これにより、根の一族との戦いで命を落とした(と思われる)多くの人々が生き返ります。千年前に死んだはずの千代さんや、七人の火の勇者まで生き返ってます。マリ様パネェ。

しかしエンディングをよく見ると、根の一族側でも生き返っている人がいます。はまぐり姫と吹雪御前です。

はまぐり姫はまぁわかります。元々は人魚であり、「人間になりたい」という欲求をヨミに利用された犠牲者と言えます。エンディングではどうやら自分の足で立っているようなので、もしかしたら望み通り人間として生き返ったのかも知れません。

一方の吹雪御前ですが、彼女を殺したのは他ならぬ絹その人です。しかし絹の後ろ(綾姫の隣にいる)に立っていることから、絹が彼女のことを思い描き、生き返らせたと考えられます。これはひとえに「絹の心の広さ、慈愛に満ちた精神」でしょう。吹雪御前には殺される当然の理由がありましたが、絹はやっぱり後悔してたんでしょうね。

しかし、やっぱり吹雪御前は「ヨミに奪われた大事な人」とは考えにくい。となると、次のような疑問が浮かびます。

「他の根の一族はどうなったのか?」

これに対して、私は二つの仮説を立ててみました。

1. 実はエンディングに登場していないだけで割と生き返ってる

割とあり得そうな展開です。勇敢に戦った根の将軍たちは数多くいますしね。だが肉助、てめーはダメだ。

2. 彼らは戦いに疲れたのでもう眠らせてあげよう(生き返っていない)

これも考えられます。剛天明王は最期にこんなことを言っています。

これで わしも… 眠れる…
本当に 戦いから 解放される…
わしの戦いは 終わったのだ…

そりゃあそうですよねぇ。千年もの間火の一族と戦いを繰り広げてたんですから。ここはあの世で安らかに眠っていただく、という考え方も悪くありません。

公式な見解は出ていません。むしろそういう部分をユーザーの想像に任せることで、その人その人の「天外魔境Ⅱ」ができあがっていく。それもまたゲームの魅力です。

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